みなさん、こんにちは、こんばんは、代表の前田です。

先日、開発用に使っているサーバを新調しました。これで三台目のVMサーバです。

二台目を作った時の記事はこちら。ちなみに二台目もまだまだ現役で問題なく動き続けています。

それではまずパーツリストの紹介です。

三台目VMサーバのパーツ

三台目VMサーバのパーツ

CPU Intel Core i7 10700 (8コア)
マザーボード ASUS PRIME Z490M-PLUS
メモリー DDR4 16GB x4 (合計64GB)
ストレージ Samsung SSD 980 MZ-V8V1T0B/IT x4
CPUクーラー サイズ 虎徹 Mark II
拡張カード ASUS HYPER M.2 X16 CARD V2
電源ユニット Fractal Design ION+ 560P FD-PSU-IONP-560P-BK
ケース COOLER MASTER MasterBox Q300L

写真では ASRock のマザーボードが写っていますが、これではうまくいかなかったので ASUS のものに変更しています(後述)。

前回同様、CPU直結型の高速SSDを4枚用意し、連携動作させることでディスクアクセス爆速化させます!

複数のVMを稼働させるサーバにするので、メモリも 64GB にしました。こんだけあれば十分でしょう!

総額で14万円ちょっとでした。二台目のときよりも随分安く調達できました。いやー、技術の進歩ってすごいですよね。

意外だったのは、電源ユニットが全体的に価格が高騰していた点。世界的な半導体不足、船舶コンテナ不足らしいので、何か影響があったんでしょうかね。

組み立て

まずはCPUの取り付け。 現時点の最新は Intel CPU の第11世代ですが、一世代前の 第10世代の中古が特価で出ていたので、あえてこちらの構成を選択しました。

豆知識ですが、半導体は摩耗などがないため、基本的には半永久的に使用できます。中古でも何の問題もないんですよ。あとは、「中古品」だという気持ちの問題だけです。笑

なので、僕はいつもメモリやCPUは中古を探すようにしています。ちなみにメルカリ等の個人売買はトラブル時の解決が難しいので、必ずショップ経由で買います。何か不良があった際に、安心して対応してもらえるショップしか使いません。

Intel Core i7 10700

Intel Core i7 10700

次に CPU直結型 SSD(NVMeと言います)を4枚搭載できる拡張カードを装着します。

これ一枚で1万3000円ぐらいでした。三年前と比較してだいぶ安くなりましたね。容量は1TBあります。

NVMe SSDを4枚搭載できる拡張カード

NVMe SSDを4枚搭載できる拡張カード

なお、実際には ASUS マザーボードの制限で拡張カード上では3枚までしか認識できないため、残り1枚はマザーボードにある M.2 スロットに接続しました(オンボード)。こちらはチップセット接続のPCIeと思われるので、厳密にはCPU直結ではないので少しアクセススピードが落ちる可能性がありそうです。同じ構成を試される方は要注意です。

組み上がりました

パーツは少ないのですぐに組み上がりました

パーツは少ないのですぐに組み上がりました

ケースは前回と同じものをチョイス。サイドのアクリルは別にいらなかったのですが、中の様子が見えるのは保守性にもつながることが分かりましたし、組立時にも裏配線がしやすく、付属の背面ファンがかなり静音だったので、気に入りました。

ただ、静音という観点では、拡張カードのファンがかなりウルサイので、ケースファンが静音だったとしてもあまり意味がないのかもしれません。この辺はスペックとのトレードオフですかね〜。

速度調査

USBメモリを起動ディスクにするので、予め用意してある Ubuntu Linux インストール済みのUSBメモリを挿して、あっさり起動。LANポートが認識できていなかったので、別途ドライバをダウンロードしてインストールしました。

で、早速ディスクアクセス速度の調査をしました。

ディスクアクセス速度調査

ディスクアクセス速度調査

平均3200MB/sec というところでしょうか。二台目のサーバが約2600MB/sec だったので、だいたい23%ぐらい高速化されました。

いやー、やっぱりNVMeってすごいです。磁気のハードディスク全盛期からパソコンいじってる者からしたら、ディスクアクセス速度で普通こんな4桁ありえないですよ。下手したら2桁です笑。なんともエゲツナイ数字。快適でないわけがない!

これらの1T SSDを4枚束ねて、RAID5 という冗長化構成にします。そうすることで、一台こわれてもデータ損失せずに動き続けることができます。さらに、読み込み時には並列アクセスできるので、スピードアップにも繋がります。容量は、SSD4枚合計で4TBなのですが、1枚分はパリティといってエラー補正情報のようなデータが入るので、実質使えるのは3TBになります。それでも十分!

では束ねた状態での読み出し速度を測ってみましょう。

5500MB/sec なので、1秒間に5.5GBも読み出し出来ています。スゲー!!!

これからはこのサーバに VirtualBox を使ってガンガンVMを立てていきます。はかどるぜ〜

注意点

冒頭でも触れましたが、当初 ASRock のマザーボードで組む予定でしたが、HYPER M.2 x16 CARD 上のSSDが1枚しか認識できず、ASUSのマザーボードを買い直しました。

この拡張カードを使うには、PCIe のレーン分割を行って x4x4x4x4 モードで認識できる機能が必要なのですが、ASRock製マザーではX299チップセットのマザーボードでしかその機能がないことがわかりました。

さらに調査を進めたところ、ASUSのマザーボードであれば対応しているようで、さらにマザーボードごとにこの拡張カードでSSD何枚まで認識できるかは、ASUS のFAQサイトに情報がありました。よく確認してから購入すべきでした。反省。。。

同じ構成で構築しようとしている方は要注意です。