
ハンディターミナル
4月〜6月にかけて、ハンディターミナル(HT)を使ったシステムを構築しました。
弊社では、業務システム開発で一般的な「ウォーターフォール型」ではなく、数ヶ月程度の小規模開発を3〜4回行う「サイクル型」開発を推奨しています。
もちろん今回もサイクル型開発で提案させていただきました。
以下に、第一サイクルでの開発概要を簡単に紹介します。
システム構成
システム構成図は以下の通りです。
- 既存システムとの連携
- HTを使ったバーコード入力
- PCで利用できる管理画面
HTの活用と、PCでのデータ管理画面も必要ということで、WebシステムをベースにHTネイティブアプリとの連携を含めたハイブリッド構成としました。
HT側は Windows CE ですが、Webシステムだからといってブラウザを使用するのではなく、ネイティブアプリとしました。ハードウェア資源が限られているHTではブラウザは超重量級のアプリケーションであり、どうしても処理速度の面で劣勢となります。また、HT独自のAPIを使用するためでもあります。ネイティブアプリに、簡易的なHTTPクライアントを実装しWebサーバと通信する方式としました。サーバレスポンスはJSON形式とし、汎用性をもたせました。
Web側は、ASP.NET MVC 4 を採用し、新しい Web API サポートを活用して、開発工数を削減しました。
開発言語はWeb側HT側ともにC#で統一し、プラットフォーム間の違いをなるべく意識することなくスムーズに開発できるようにしました。
データベースはコストを抑えるため Oracle XE を利用しています。
帳票はExcel形式で出力する方式としました。システム利用者が画面上の帳票出力ボタンを押すと、Excelファイルがダウンロードされます。あとはそのままExcel上で印刷すれば帳票が得られますが、画面上での確認にとどめることもでき、無駄なペーパー資源の浪費を抑えることができます。
システムアーキテクチャ
参考までに、システムアーキテクチャの概念図を掲載しています。
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