配管業からバーチャル経由でIT業界へ
プロフィール
名前:森 勇司(もり ゆうじ)
出身:大阪府堺市
PCは「勉強道具」ではなく「遊び道具」
── まずは自己紹介をお願いします。
森 勇司(もり ゆうじ)です。生まれは1989年(平成元年)で、出身地は大阪府堺市の上野芝になります。
── コンピュータに初めて触れたのはいつ頃でしたか?
中学生の頃ですね。中学時代は音楽にすごくハマっていた時期で、そんな時に父がノートパソコンを買ってくれました。「SOTEC(ソーテック)」のWindows機です、懐かしいでしょう(笑)。
父自身はパソコンのことは何も分からなかったんですが、「これからは使えた方がええんちゃうか」という親心で買ってくれたんだと思います。
僕はそのパソコンを使って、勉強するわけでもなく、MIDI(ミディ)で打ち込み音楽を作って遊んでいました。完全に「遊び道具」として考えていたんですけど、今から思うとそれがコンピュータを触るようになったきっかけですね。
── それでは昔からITの道へ進む考えだったんですか?
いいえ、全く違います。高校は公立の普通科で、数年間はフリーター生活をしていました。
20代から30代にかけては、配管工の現場職に就いていましたね。主に工場などに配管を設置する仕事で、高い所に登ったり体を動かしたりする、いわゆる「ガテン系」の仕事でした。
リアルの現場仕事とMMORPGの自動化開発
── 配管工から、どのような経緯でIT業界に来ることになったのですか?
配管工の仕事をしながらも、実は当時、オンラインゲーム(MMORPG)にハマっていて、そのゲーム内で知り合ったギルド(仲間)の中で「手作業じゃなくて自動化して攻略しようぜ」という流れがあったんです。
そこから独学でプログラミングを覚え、ゲームの操作を自動化するbot開発を始めました。自分で開発したツールを動かしてゲーム内通貨を稼ぎ、それを販売するということで、一応ひとつの「事業」として成立していました。リアルでは現場仕事、家ではバーチャルな自動化事業という、二足のわらじです(笑)
── 独学でそこまで出来るのはすごいですね!
そうですね。ゲームのギルド内にも詳しい人が多かったので、その人たちにも助けてもらいながら開発していました。ただ、ゲームのアップデート対応は大変でしたね。例えば、アップデートでメニュー画面のUIが変わると、固定座標で指定していたプログラムは動かなくなります。そこで、画像認識を使って「メニューがどこに出ても、どんな大きさでも認識してクリックする」ような、柔軟に対応できるロジックを組んだりもしていました。
── それらの経験が、ネオジニア入社のきっかけになったそうですね?
はい。ゲーム自動化の事業も収益にはなっていましたが、プラットフォームの仕様変更などにも依存するため、一生の仕事にするには不安定すぎると感じていました。「そろそろちゃんと就職して、地に足をつけないといけない」と思い、エンジニア求人サイト経由でネオジニアに応募しました。2024年9月末に入社したので、現在で約1年半になります。
── 数ある会社の中で、なぜネオジニアを?
森: 求人ページに「エンジニア至上主義」と書いてあったのが気になったのと、面接での出来事が決め手になりました。
代表の前田さんが、私の「ゲームボット開発」の話をすごく深掘りして聞いてくれたんです。普通の面接ならサラッと流されるところを、「画面のUIが変わった時はどう判定させてるの?」とか「このズレはどう補正したん?」といった技術的に突っ込んだ質問をしてくれて。
それで「あ、この会社はちゃんと技術の話が通じる会社なんだ!」と実感して、その他も選考の途中だったのですが、内定をもらって、すぐにここで働きたいと思いました。
ツールのこだわりと、チーム開発への適応
── 現在はどのような業務を担当されていますか?
Ruby on Railsを使った開発をメインに行なっています。入社当時はRuby未経験だったので、最初の半年〜1年は、いろいろと調べたり質問したりしながら、必死でした(笑)
最近携わった仕事では、自治体の防災関連の情報を取りまとめるシステム開発がありますね。管理画面の構築などを担当させてもらいました。
── 仕事をする上で、こだわっているポイントはありますか?
コードの書き方などの技術的な部分に関しては、まだRubyの経験が浅いので、変に自己流を出さずに「ネオジニアのスタイル」に合わせることを徹底しています。既存のコードを読み込んで、丁寧に作法を守ることが今は大事だと思っています。
ただ、物理的なツールにはこだわりがあって、実はキーボードは特殊な左右分離型を使っているんです。
── 左右分離型キーボードですか! それは興味深いですね。
この仕事をしていると肩こりがひどくなるので、それの対策として左右分離型のキーボードを使っています。今、使っているキーボードはオープンソースで、いろいろな情報が公開されていて、私もキー配列やボタンの割り振りなどを自分好みにカスタマイズしています。
リモートワークが中心なので、作業環境を自分で整えられるからこそ、そういった入力デバイスなどの「自分が使う道具」にはこだわりたいと思って使っています。
── そのあたりのこだわりの強さは、ボット開発時代に通じるものがありますね。ちなみに入社して苦労したことは?
「チーム開発」の難しさですね。以前の現場仕事や個人でボット開発していた時は「自分の分をやれば終わり」ということが多かったですが、システム開発では周りとの連携が必要不可欠です。
実は2025年の夏、私が担当したテスト工程で作業が大幅に遅れてしまい、チームに迷惑をかけたことがありました。原因は、自分だけで仕事を抱え込んでしまい、作業をブラックボックス化させてしまったことです。「他の人に引き継げる状態」を作れていなかったため、いざ遅れが出た時に、皆さんに手伝ってもらうことも難しかったんです。
── その経験から何を得ましたか?
「自分に何かあった時、誰でも作業を引き継げるようにしておく」という準備の大切さです。
自分の業務スピードが遅いという理由だけでなく、例えば病気や怪我で急に代わりに作業をしてもらう可能性は誰にでもあります。個人の能力云々ではなく、リスク管理として「チームで開発する」という意味を痛感しました。それ以降は、他の人にとってもわかりやすいコードを書くようにより意識してきましたし、作業内容についても自分だけでなく他の人が見てもわかってもらえるように整理することを心がけていますね。
── そんなネオジニアのチームの雰囲気はどうですか?
メンバー全員「技術への好奇心が強い人たち」だと思います。誰かが新しい機能を実装すると「それどうなってるの?」と興味津々で質問をし合っているのが印象的です。
あとは面倒見の良い人が多い。私が仕事で戸惑っていても、質問すれば丁寧に答えてくれますし、間違っていても責めるのではなく「次はどうすればいいか」を一緒に考えてくれる、心理的安全性が高い職場だと感じています。
高強度トレーニングと珈琲タイム
── リラックス方法や趣味について教えてください。
リラックス方法は、家でコーヒーを淹れて飲むことですね。ちょっとこだわりがあって、スターバックスの「カフェ ベロナ」のような、苦味が強くてコクのある豆が好きです。逆に、酸味が強い系のコーヒーはちょっと美味しさがわからないので、誰か良さを教えてください(笑)。
── スポーツはされていますか?
球技などの競技はしていませんが、健康管理のために、自宅でHIIT(ヒート/高強度インターバルトレーニング)のような運動をしています。ジムに行っていた時期もありましたが、出不精で続かなくて(笑)。自宅でサッと汗をかくくらい動くのが、自分には合っていますね。
── ゲームは今もされてますか?
仕事としてやっていた「攻略のための自動化ゲーム」と、今やっている「純粋に楽しむゲーム」は、自分の中で完全に別物です。
純粋に楽しむゲームとしては、「スプラトゥーン3」をやっていますね。ただ、楽しむゲームもやり始めるとハマってしまう癖があるので、控えめにしながらやっているところです(笑)
進み方を教えてくれた父のひと言
── 人生で影響を受けた言葉はありますか?
昔、大学受験に失敗して何もかも上手くいかず、無気力になっていた時期がありました。その時、父が掛けてくれた言葉があります。
「自分がしたことのないことでも、同じ人間がやっていることなんだから、
お前にもできるはずだ。とりあえずやってみろ」
この言葉のおかげで、未経験の分野でも「人ができるなら自分もできるはず」というスタンスで挑戦できるようになりました。今のエンジニアの仕事に就いたのも、この精神が根底にあると思います。
── 今後挑戦したいことはありますか?
仕事に関して言えば、統計やデータ分析の分野に興味があります。ただ本を読んで知識として修得するだけでなく、実際にデータを使って世の中の問題を明らかにするような仕事に関わってみたいですね。あと、実は脳科学や心理学にも興味があって「意識とは何か?」みたいなことを科学的・哲学的に考えるのが好きなんです。これは少し趣味の領域ですけど。
プライベートでは、世界の「辺境」へ旅行に行きたいです。
普通の観光地ではなく、日本人があまりいないような珍しい場所。例えばアフリカの奥地とか(笑)。今はスターリンク(衛星通信)がありますから、月額数千円で世界のどこにいても仕事ができる可能性のある時代ですよね。
いつかそういう場所で、「ここネット繋がるかな?」なんて言いながら仕事をしてみるのも面白そうですね。
〜インタビュワーからひと言〜
約1時間のインタビューと撮影タイムでも、真面目な人柄が滲み出ていた印象の森さん。その人柄が示すように、ご自身の立ち位置やポジションをよく理解したうえで、丁寧にネオジニアでの仕事を遂行しようとする意識が感じられました。今後挑戦したいことで話してくれた「世界の辺境」へ行って、ブレイクスルーして、また新たな一面を魅せてくれるのを楽しみにしたいと思います。
インタビュワー:Office Vinculo








