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第一部 開発プロセス

第一部 開発プロセス

■開発のきっかけ

~課題は、効率的な新規顧客開拓。若い人たちのスマホ・アプリ人気に着目!~

Q. まず、はじめに開発のきっかけについてお聞かせください。何故、「株の検定」アプリを開発しようと思われたのでしょうか?

A. 私たちの株の学校は、5、60代の男性のお客さまをメインに、拡げてきたのですが、今、スマートフォン・アプリが流行っているという意識から、若い人たちにもリーチを伸ばすチャンスではないかと、以前から考え始めていたのです。

これまでは、セミナーを開いて、会場にお越し頂いた方との会話を通してご入会頂くということを行って来ました。しかし、集客が大変な上、お一人おひとりとの対面式ですので、効率を上げることがとても難しいという課題がありました。

「もう少し効率的にお客さまにアクセス出来れば」と思っていたことと、若い人たちの間でアプリが流行っていることに注目したこととが重なり合い、対面式ではなく、若い人たちをターゲットとした新たな顧客層へ、スマートフォン・アプリでリーチしたいと考えたのです。

特に20代半ばから後半の男女をターゲットにしたいと考えました。30代になって結婚してしまうと、子どもが出来たりして、お金に余裕がなくなり、株への投資もしにくくなるため、結婚前の社会人にアクセスしたいと考えたのです。

 

■開発に着手してみて

~「こんなのが欲しい」は、「言ったことのそのまま」が欲しいわけじゃない!~

Q. 実際、開発に着手してみて、そうしたアプリ開発に対する思いは、開発者には伝わりましたでしょうか。

A. よく話を聞いてくれましたし、理解してもらえたと思います。ただ、ソフトを作るというだけではなく、マーケティング的な意味合いを踏まえながら、「何のためにソフトを作るのか」「誰のために作るのか」まで踏み込んで作ろうとしてくれていることが、打ち合わせを通じて伝わってきました。
以前、ある会社へホームページの制作をお願いした際には、「こんなのを作って欲しい」と伝えると、本当にその通りに作って来られたことがありました(笑)。「こんなのを作って欲しい」というのは、あくまでも「このようなものを作って欲しい」という意味であって、「そのまま作って欲しい」という意味ではなかったのですが、そんな思いは全く伝わりませんでした。

私たちが、あらゆるマーケティング的なことを考え尽くして依頼出来るといいのですが、それは難しいのが現実です。私たちは「こうしたい」と考えてはいるものの、実際に解っていないことが多々あり、その至らない部分を、専門家あるいは第三者の目から見て、「こういうい切り口であれば売れますよ」「その考え方はもう古いですよ」と、提案してもらいたいのです。

今回、ネオジ二アさん、エンジニアの前田さんは、私からの「こんなことをしたい」をよく聞き入れてくれた上で、「どうすればもっと面白くなるだろうか」「どうすればそのターゲットに響くだろうか」「喜んでもらえるだろうか」と、本当によく考えてくれ、とても助かりました。

 

Q. 何故、それほどまでに、「こうして欲しい」をそのままにではなく、「提案」が重要なのでしょうか。

A. 大企業であれば、システム開発とは別に、専門のコンサルタントに企画や分析を依頼することが出来るでしょう。しかし、私たち中小企業には、そのようなことは出来ません。そのため、システム開発をお願いしている専門家の方には、コンサルティング的な視点を含めて開発してもらえることを期待します。そうでなければ、全て自分たちで考えなければなりませんし、自分たちの発想以上のものを作ることが出来ないからです。

 

Q. 実際どのような「提案」がありましたか?

A. 打ち合わせの場で、様々なアイデアを出してくれました。もちろん、自分でもいろいろとアイデアを考えているわけですが、いざそれで行こうと思っても、「どこか違う」という思いも出てきたりします。そんな時に「こんな感じでどうか」「それともこれではどうか」と、投げかけてもらえることで、頭の中が整理して行き、とても助かりました。

具体的には、今回、検定の10級から6級までつくろうというイメージはあったものの、それ以上の構想は考えられていませんでした、そんな中で、「お客さまに受け入れてもらうために、10級は無料にして、6級は○○○円にしたらどうか」「難易度は、こうしたらいいのでは」、実際に問題を見てもらいながら、「これは一般の人には難しすぎる」「ビジネスモデルとして、どうやって収益を上げるのか」など、事業そのものの目的を理解してもらった上で、広く様々な問題について提案をもらい、一緒に考えてもらえたことで、私の理解も進み構想の整理が捗りました。

 

■開発の最中では

~ドキュメントの存在が、安心感・信頼感に!~

Q. 開発の途中では、 思い通りに進んでいるかの確認は出来ましたでしょうか。

A. システム開発そのものはお任せで、途中、あまり意識していませんでした。しかし、打ち合わせを重ねる中で、私が、「後でこんなことを言い出すかもしれない」と予測し対応出来るように、汎用性を持たせることを考えてくれいるような気はしていました。そのことが伝わって来ました。

開発の最中に設計ドキュメントも見せてくれましたが、正直なところ「ふーん」という感想でした(笑)。もちろん、イメージと一致しているかどうかなどは確認しましたが、それ以上のことは解りませんし、解ったところで、何かが変わるものでもないと思っていました。

以前、他の会社に開発を手掛けてもらった時には、ドキュメントはもらっていませんでした。今も継続して対応してもらっているので、今何か問題があるわけではないのですが、対応してくれている方が万が一病気になったり、怪我をして対応出来なくなった時に「どうなるんだろう?」と気にはなっていました。「今の仕事を一体どうやって引き継ぐのだろう」と不安に思うこともありました。

しかし、今回、ドキュメントを提示してもらえたことで、ドキュメントの中身ではなく、ドキュメントの存在が、安心感、信頼感になりました。

中小企業の中には、システムが構造のわかる人などほとんどいないと思います。私に限らず、中小企業にとっては、「万が一のときに引き継ぎができる準備」のあることが、安心感、信頼感につながると思います。

 

■出来栄えの確認について

~思い通りのモノができた。そして新たにやりたいことも見えてきた!~

Q.  テストをしてみた感想をお聞かせ頂けますでしょうか。

A. 他の会社の開発の時には、テストという形では行いませんでした。「出来たので、使ってみてください」という感じでしたから、今回「テストしましょう」と言われて、正直「面倒臭い」と思いました(笑)。


しかし、実際にやってみて「これは必要だ」と分りました。「思った通りのものが出来ているのか」「言っていたことが実現されているか」確認が出来ますし、テストを通じて操作方法を習得することが出来ました。今回、テストの段階では、事前に擦り合わせを十分にしてもらっていたので、思っていたことと異なる点は全くありませんでした。

Q. 運用してみた感想をお聞かせ頂けますでしょうか。

A. はー、こんなんつくれるんや!(笑)。ホンマに出来て、それは嬉しかったですね。(笑)。自分でもやってみて、思い通りのものが出来て嬉しかったですね。

しかし、同時に課題も見えて来ました。例えば、開発の途中で前田さんが、「正答率や不正解率のようなデータを取った方がいい」と提案してもらっていたのですが、その時はピーンと来ていませんでした。しかし、実際やってみると「この問題は何%くらいの人が正解したのかな」「自分の出来はどうなんだろう」と知りたくなると思いました。「100人の人が受験していたら、その内で何点人が何人いるのかが、見えた方が、ゲームとしては面白い」と思い始めました。恐らく、前田さんは、最初の段階からわかっていて、何度かアドバイスもしてくれていたのですが、私の方が、ピーンと来ていなくて、無理強いしない程度にアドバイスしてくれたのだということが、後になってよくわかりました。

ヒントをもらっていたにも関わらず、「何故気づけなかったのだろう」と思うところもありますが、改めて、問題をカテゴリー別に管理出来るようにして、問題の質などの偏りを改善することも考え始めています。今は、簡単なものから難しいものまでばらつきがあり、画像の入っているものと入っていないものもあったりと、改良したい点が出て来ています。

今回はアプリの開発でしたが、「これを広めるにはどうすればいいか」といったアドバイスも欲しくなって来ました。業務システムであれば、半ば強制的にでも従業員が使うものだと思いますが、世に広めるシステムは、お客さまにとっていいものでなければ、使ってもらえませんし、広まって行きません。

 

■今後のシステム構想

~一番の付加価値、それはお客さまに喜んでもらうこと~

Q. システムへの期待や今後の狙いについてお聞かせください。

A. 社会人1年目から30歳までくらいの若年社会人層に、通勤途中にでも「ちょっと株の勉強してみようか」「ついでにYouTubeも見ようか」とアクセスしてもらうのが狙いです。

ダウンロードしてくれた人数はわかるのですが、そこからYouTubeにアクセスしてくれた人数や、入会してくれたかどうかまではわかっていないので、これらの成果測定が出来ればと思っています。

アプリの効果かどうかは特定出来ないのですが、今月は、いつもよりの多くの方に入会して頂くことが出来ました。コンテンツについても、ユーザ数を見ながら、級を増やして行こうと考えています。

私たちは、お客さまに喜んでもらうために、お金を使ってシステムを開発しています。私たちにとってのシステムは、お客さまに喜んでもらうためのものです。このシステムで、少しでも喜んでもらえたらと願っています。

 

Q. お客さまからみたシステム開発会社、所謂SIerへ期待することをお聞かせください。

A. システム開発の仕事はとても専門的で、一般の人たちからすると何をやっているかよくわかりません。ですから、開発の仕事を依頼する時、「しっかりやるべきことをしてくれているのか」「適正な値段なのか」、非常にわかりにくいです。その不明瞭・不明確さを悪用して、儲けたりしているケースもあるのではないかと思ってしまいます。結果として、ユーザからは仕事を依頼しにくくなり、本来ならば受注できる筈の仕事の機会を失い、業界として損失になっているのではないかとさえ思います。

その辺をわかりやすくしてくれるといいのに、と思います。

私たちの業界(会計・税務)でも、幾つかのソフトがあり、ソフトが違うことによって、データが使えないということが起こっています。ユーザから見れば、日本全国同じシステムの方が使いやすいですし、税理士にとってもソフトは勝負するところではなく、「どうすれば節税出来るのか」といった中身が肝心なのであって、ソフトが異なることによってデータが使えなくなる現状には、とても困っています。

どの業界においても、一番の付加価値は、お客さまに喜んでもらうことだと思いますので、それが出来るSIerが、一番価値のあるSIerなのだと思います。

 

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